ラッキーガール1

疲れない旅がしたい、というのは以前からの目標だけど、どうしても欲張ってしまうわたし。実はこの電車に乗り込んだのも発車ギリギリで、席についたと同時に電車が走り出した。さあ、行き先はベネチア、半日弾丸フィレンツェから宿へと戻る車内からお送りします。

わたしが旅に出た、旅先に受け入れられた、と感じるのは、高いところに登って、気持ちの良い風に吹かれたとき。友人には、南国で空港のドアが空いた瞬間に熱風を受けること、という人もいる。あなたは、なんだろうか。

ここ、ベネチアの風は優しい。浜辺に行けば、ざっぷーんという波音のほか、耳をすませば波でこすれ合う貝殻のさらさらした音も聞こえた。なるほど、さすがはリゾート地。ヨーロッパ人が麦わら帽子をかぶっているのはどの観光地でもあまり見かけなかったけど、ここでは、かなりの割合で見かける。きっと彼らなりのリゾートに来た、というスイッチの一つだろう。

さて、この旅の最初の夕食時、わたしがダサい理由がわかった。それは、旅先ですら、スーパーでサラダを買って部屋で食べていること。ああ、だからダサいんだ…と。
飲み物一杯でいい、できる範囲で気になったところに入ってみる。面白くなかったり、不味かったり、思いの外高かったり、不快な思いをしたり、なにかと失敗するかもしれない。でも、ワインのように飲んでみなきゃ、わからない。ものすごく美味しいかも、楽しいかも、思ってもみない出会いがあるかもしれない。

サラダを急いでかきこむと、近くのレストランに、ワインを求めて部屋を出た。
そして、これを書いている今日こそは(3泊4日の最終夜)、ここでボロネーゼを食べて、ワインが飲みたい、と、意気んだ。

つづく

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