ラッキーガール2

今日で旅が終わる。3泊4日の短すぎる旅。やっぱり4泊5日にすべきだったかな、と思うけど、多分ちょうどいいんだ。

タイトルのラッキーガールは、2日目の出来事に由来する。

ベネチア国際映画祭に行ってきた。開催してることを知らなくて、たまたま、リド島に行って、ビーチを歩いて、ヴェニスに死すの舞台になったホテルの前を通り過ぎていたら、会場にたどり着いた、というわけ。残念ながらスターにお目にかかることはなかったけど、当日、ネットで映画の鑑賞券を買える、ということを、たまたま出会ったイギリス人の女の子に教えてもらって、悩んだ挙句、内容がよくわからないままに、チケットを購入(受賞式のライブビューイングと映画のチケットだった)。

受賞式では、パニックになるほどの喜びをなんとか言葉にして表現する人を目の当たりにして、こういう時に、母国語ではない英語で、自分の感情をありありと伝えられるのはやっぱりいいな、と感じた。一方であらかじめスピーチの内容をメモしてきている人も数人いて、受賞することを知っていたのだろうか?それとも、受賞した時のための準備だったのだろうか、と疑問だった。また受賞者が来場できない場合にはビデオメッセージという措置が取られていて、黒沢監督のメッセージが流れた時、わたしの居たライブビューイングの会場でも拍手が起こったのは、なんだか勝手に嬉しかった。(ビデオメッセージは事前録画だろう)

そしてわたしが見た映画は、死後の存在について考えるもので、捉え方は人それぞれ、という結びだった。残念ながら私には、少し、長く感じてしまった。ま、ひと、それぞれだ。帰るともう遅い。夕食を食べるにも遅すぎる。というわけで、諦めて、シャワーを浴びて、寝た。明日の小旅行に備える。

つづく

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