電光掲示板の様子がおかしい。発車はもうすぐなはずなのに、プラットホームのナンバーが表示されていない、かわりにcancellという文字が流れている。
あれ、あれ、やばい…予約したアプリを開くも、なんの表示もない。困ったわたしは、近くにいた、乗るはずの電車とは別の鉄道会社のチケット販売のお姉さんに聞くと(焦っていたのでなんて聞いたか覚えてない)、「その電車は一つ先の駅から出発するわ。13番線の電車に乗ってそこに向かって」と教えてくれた。
急いで券売機で一駅分のチケットを買い、不安だったわたしは、同じ状況であろうと見定めたドイツ人夫婦に確認する(これが正解だった)。そして、乗り継ぎの時もこっちだよ、と指をさし示してくれて後をついていく。よかった。
電車はまたあと5時間半くらい。帰り着くまでが旅だ。無事に帰り着こう。
つづく