ラッキーガール7

往復の電車でヴェニスに死すを読んだ。中二病かよわたしと、思っていたけどコレラが流行って…というくだり、なんとも言えない気持ちになった。

最終日、仮面屋をのぞくと、制作者であろう男性は、仮面に丁寧にニスを塗っていた。手招きしてくれたので店の中へ。ひとつ終わると、次の仮面に取り掛かっていた。
今年は人が少ないでしょう、と聞くと、例年の20%だね。と。来年良くなるといいね、というと、2.3年後じゃないかな、と。彼が「ありがとう」、「ちょっとだけ」という単語を言えるほど、日本人はいいお客だったのだろう。

数字が正確かどうかは知らないけど、商売上がったり、なのは間違い無いだろう。今は、ニスを塗り重ねるほか、ないのかもしれない。これが常、だったらちょっと悲しいけど、それも商売だ。いつかまた、真っ白な下地がカラフルに染められることを祈ろう。

最後に、コロナはどうなんだ、イタリアなんか行って大丈夫なのか、というツッコミがありそうなので言い訳を。ドイツでは危険地域を指定していて、現在イタリアは指定されていない。(旅行に行っていた時点では)

ドイツ同様、電車の中や室内のマスク着用は義務で、ドイツ以上、いたる場所に消毒用のアルコールが置いてあった。とは言え、水上バスや予約した電車でさえぎゅうぎゅうだし、対策しきれてないよな。というのも確かだった。また国によってソーシャルディスタンスの距離は違っていて、ドイツでは1.5m推奨、イタリアでは1m推奨だった。

駅では海外から帰国する人に対して、無料でテストを行なっているそうなので、無事に電車がつけば、受けて帰る。(無事に電車がついて、陰性でした)

余談だが、帰りの電車に乗る前、恥ずかしながら昼食用にと、スーパーでサラダを買った。やっぱりダセェなわたし、と思いながら、次の旅行からは、旅先ではスーパーでサラダを買わない、と決めた。

おわり

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