イタリア・Salernoでの3週間④

この旅で一番笑ったのは、休日、友人とプールに行った時のこと。スリル満点のスライダーはもちろんだけど、やっぱりバスを追っかけたことは、今思い出しても、可笑しい。きっとこれは、当人以外には面白くないかもしれない。それでも、わたしにとって大切な記憶なので、書きとどめておきたい。

目的地のプールに向かうには、バスに揺られて約45分の道のり。

Salernoのバス事情はなかなかで、場所によってはバス停の看板がないのだ。地元の人はバスが近づけば手を上げて乗ったり、降りる場所が近づくと降車ボタンを押したり(案内のアナウンスはない)、運転手に降りると伝えたり。それを知っている私たちは、行きのバスに乗り込む際、運転手に目的地を伝えて安心していた。しかし、気付いた時には最寄りのバス停(Googlemap上に表示があるだけ)を通り過ぎてしまう。サンサンと降り注ぐ太陽の下、ゴウゴウと行き交う車に気をつけながら15分ほど後戻りしてようやくたどり着いた。

入場すると、なるほど、ほとんどが地元の家族づれで、どうやらアジア人は私たちふたりだけのようだ。しかしそんなことは御構い無し、子どもたちに混じって列に並び、手始めに巨大滑り台、それからぐるぐる回って最後はドーナツ状のスライダーから水深の深いプールにどぼんと落とされるもの、ほぼ垂直の斜面を一瞬で滑り落ちるものなど、種類は少ないが久しぶりのスライダーはとても楽しかった。
そしてパラソルの下、椅子の上に寝そべって、足の裏に風を感じて、これこそバカンスだ、とくつろいだ。寝落ちしてしまいそうなほど、気持ちよかった。

さらに帰りのバスでも事件は起きる。前述した通り「(まさかこんな辺鄙なところに)バス停はない」と思い込んでいたわたしたちはGooglemapを頼りにこの辺だろうと見当をつけ、定刻の15分ほど前からバスを待ち構えていた。このバスを逃すと、帰るのがますます厄介になるからだ。ところが、近づいてくるバスはわたしたちを置いて、通り過ぎようとする。必死に手を振るが、運転手は前方がバス停だ、と指をさして、さっさと行ってしまった。
それから多分400mほどビーサンで全力疾走。わたしたちの姿をみていた人はvai!vai!(イタリア語でgo!go!)と笑って応援してくれた。幸いにもバスは待っていてくれて(それならあそこで乗せてくれよ、と思ったけど)無事に乗れた。

砂浜のビーチでAperol Spritzを優雅に飲むことも、もう一回、洒落たお店でAperol Spritzを飲むことも叶わなかったけど、柔らかすぎるマットレスとか本当にいろいろあったけど、それでも、わたしはあなたと友達になれて、一緒にこうして旅ができたこと、朝早くから一緒に仕事に向かったこと、大笑いできたこと、本当に良かった。ありがとう。

Isola Verde Acqua Park
夏季のみの営業。平日・週末さらに入場時間によって料金が異なる。ホームページからご確認ください。また、スイミングキャップの着用が義務付けられています。(入場の際1.5€で購入可能※2021年9月)

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