2022年の元旦をわたしは2回経験した。1回目は日本時間。2回目は8時間後のドイツ時間。
さて、今日は美術館・Hamburger Kunsthalleに向かう。祝日でどこも空いていないと思っていたからありがたい。
失敗したのが、イヤフォンを持っていなかったこと。オーディガイドを借りようとしたところ「スマホのアプリで聴けるわ、無料でね」と係りの人に半ばめんどくさそうに拒否される感じだったので、それならと諦めてその場を離れた。しかし肝心のイヤフォンを持ってきてないし、小さな音でと思って再生しようとするとされないし。(そろそろ買い替え時ではありますが)多分、今ほとんどの美術館でアプリ化が進んでいるのではないだろうか(イタリアの野外博物館でもそうだった)。
トップ画はカスパー・ダービィト・フリードリヒの「雲海の上の旅人」の足もと。ドイツ語コースの先生が好きな絵画と言って授業中に紹介した作品だ(その時は前置詞の練習だったと思う)。なるほど、紙と画面で見ていたよりもずっと臨場感が感じられる。その作品の隣に彼の肖像画(自画像ではない)があり、さっぱりとした、もっというと殺風景なその部屋から壮大な、色とりどりの作品が生まれるなんてすごいな、その人が生きている現実を忘れてはいけない、と感じた。
一瞬の表情や動き、なんでもない日常に光をあてて、どうして、あんなにリアルに豊かに書き留めておけるのだろう。
気づけば外はもう真っ暗で、4時間ほど滞在していた。
せっかくカメラを持っているので倉庫街Speicherstadtを散歩して帰る。