お菓子の扉、ひらく

実は、ずっと悩んでいたことがある。お菓子と料理の違いについて。

料理は生きるために、なくてはならないもの。お菓子はなくても生きていけるもの。なくても生きていけるもの、でいいのだろうか。なくてもいいものなのに、なぜ発展してきたのだろうか。でもそんな考えがやっと最近変わってきた。きっかけは、料理研究家・土井善晴さんの講演を聞いてから。

「一汁一菜でよい」という提案の元、日常の食事を白ご飯と具沢山の味噌汁、お漬物に任せるとすると(ケの食事)、料理(ハレの食事)というのは相手のことを思って、その場、その時のために作ること、とお話しされていた中でのコメント。

「料理は理由のあるときにだけ作れば、喜びでしかない」

これって、お菓子と一緒じゃん。と気付かされた瞬間で、とても感動した。振り返ってみると、私自身も友人の誕生日など何か特別なきっかけがなければお菓子は作ってこなかった。

そして、とても丁寧に質問に答えてくださった。
私(これから3年間ドイツで修行すると伝えた上で)
「ハレの時に料理するのがいいと提案されていましたが、お菓子もハレの時のものだと考えていいですか」

土井さん
「お菓子の世界はすごく意味があると思ってる。お菓子ほど夢のある世界はない。
海外では、母の日はすべてハート形のケーキを売っていたり、バレンタインデーはカップルが優先される割引があったり。今日のお菓子を、今日の日にふさわしいものを売ろうとしている文化を歴史の中で感じる。
そういった人の心をぜひ、学んでこられたらどうかな。
1年中ヒット商品を作ろうという考え方とは違う」

お料理とお菓子がつながる、記念すべき日になった。

そして、ケのお菓子も作りたい。見つけたい。私の探究心もむくむく湧いてきた。

2件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です