Kさん、ドイツに来て今日で1年経ちました。
Kさんがいなかったら、ドイツへ来れてなかったです。万が一、来れていたとしても、とっくに心折れて日本に帰っていたかもしれません。
作戦会議が懐かしくって、(ビールも塩サバの味も懐かしくって、あ、生搾りグレープフルーツサワーも)あの時のメモや出発前のやりとりを読み返しては、自分の考えていたことを思い出したり、ふむふむと方針を考えています。出発してからも事あるごとに、励まし、お尻を叩いてくださっている事、おかげで踏みとどまっています。
こちらの人たちは「時間がかかる」ということを知っているような気がします。随分と長い間、「早くできるのがいい」と思っていましたが、最近そうか?とも思うようになりました。また、工場内のコンセントに手が届かず手伝ってもらった時に「ごめんなさい。もっと足の長さが欲しいよ」と言ったら「俺は髪の毛が欲しいよ」と笑ってくれた同僚。私が弱点と思っていた背の小ささは、それくらいきっとどうでもよくて、どうしようもなくて、小さなことなんだよ、と教えてくれたんじゃないかと思っています。
生まれた時から、違いが当たり前にある世界。民族や文化。中東諸国や南欧、アジア出身の人が沢山いて、お店も沢山あって、果たしてここはどこだろう?と思うこともあります。でもだからこそ、違いがあってよくて、(それが当たり前で)、それを受け入れるのも受け入れないのも自分次第、というものも感じます。
2年目も健康を第一に、落ち着いて学んでいきたいです。
帰る場所がある、待っている人がいるということは、拠り所であって希望です。予定していたよりも少し長くかかるかもしれませんが、次お会いする時も、日本かドイツか、はたまたどこかで乾杯しましょう。その時までお元気で。